
机の数え方は「一台(いちだい)」「一脚(いっきゃく)」「一卓(いったく)」と使い分けるのが正解です。
でも、なぜ机によって助数詞が違うのでしょうか?この記事では机の数え方の基本から、シーン別の使い分け、クイズ形式での確認、間違いやすい表現、文化的背景、さらに英語での数え方まで徹底解説します。
1. 机の数え方|台・脚・卓の基本違い


1-1. 一般的な机は「一台(いちだい)」と数える
家庭や学校、オフィスで見かける一般的な机は 「一台(いちだい)」 と数えるのが基本です。
「台」は、機械や家具など、安定した土台のあるものを数える助数詞。テレビや冷蔵庫と同じように、学習机や事務机も「一台」と数えられるのです。
例えば:
- 学校の教室にある机 → 「机が30台並んでいる」
- オフィスのデスク → 「新しい机を5台購入した」
このように、家具としての机は「一台」が最も広く使われる表現です。
1-2. ダイニングや会議机は「一脚(いっきゃく)」や「一卓(いったく)」
一方で、脚付きのテーブルや囲んで使う机は「一脚(いっきゃく)」や「一卓(いったく)」と数えるのが適切です。
- ダイニングテーブルやカフェテーブル → 「一脚」
- 食卓や会議机 → 「一卓」
つまり、机の形状や使う場面によって助数詞が変わるのです。
2. シーン別で見る机の数え方
2-1. 学校・職場で使う学習机や事務机の場合
学校やオフィスの机はほとんどが「一台」です。
「台」で数えることで、他の家具や機器と区別なく統一できるため、実務的にも便利です。
例:
- 学校の入学準備で「机を30台用意」
- オフィス移転で「机を50台搬入」
2-2. 食卓やカフェテーブルなど囲む机の場合
一方で、人が囲んで使う机は「一卓」と数えられます。
麻雀卓や会議用の大きなテーブルも同様です。
- 家族が囲む食卓 → 「一卓」
- 会議室の大きな机 → 「一卓」
- カフェの小さな丸テーブル → 「一脚」
机の数え方は、ただの家具としてか、囲んで使う場としてかで変わるのです。
3. クイズで確認する机の数え方
3-1. Q1. 会議室の大きな机は何と数える?
答え:一卓(いったく)
会議で人々が囲んで使う机は「一卓」と数えます。
3-2. Q2. 食堂のテーブルはどう数える?
答え:一脚(いっきゃく)または一卓(いったく)
脚付きテーブルなら「一脚」、複数人で囲むなら「一卓」と表現できます。
4. 間違いやすい机の数え方例
4-1. すべての机を「一台」で統一する誤用
日常では「机は全部『一台』」と数えてしまいがちですが、食卓や会議机は「一卓」が正しい表現です。
4-2. 「一脚」と「一卓」の混同に注意
「脚」はテーブルの構造を指す助数詞、「卓」は人が囲む用途を表す助数詞。
例えば「麻雀机を一脚」と言うのは不自然で、正しくは「一卓」と数えます。
5. 机の数え方の背景と英語表現
5-1. 日本語の助数詞に見る文化的・歴史的背景
助数詞は日本語の特徴的な表現方法で、机においても複数の数え方が生まれました。
- 家具として → 「台」
- 脚付きとして → 「脚」
- 人が囲む場として → 「卓」
これは、日本の生活文化が家具の形や使い方に応じて言葉を柔軟に発展させた結果です。
5-2. 英語では “a table” “tables” と表現する
英語では日本語ほど複雑ではなく、基本的には a table(1つの机)、two tables(2つの机) と表現します。
日本語のように「台・脚・卓」と細かく使い分ける文化はなく、単純な数え方が一般的です。
補足:table と desk の違い
- table(テーブル) → 天板があり、食事や会議など複数人で囲んで使う机
例:dining table(ダイニングテーブル)、coffee table(コーヒーテーブル) - desk(デスク) → 勉強や仕事など、1人が作業することを前提とした机
例:office desk(事務机)、school desk(学習机)
まとめ
- 机の数え方は使う場面で変わる
- 一般的な机 → 一台(いちだい)
- 脚付きテーブル → 一脚(いっきゃく)
- 食卓や会議机 → 一卓(いったく)
- 間違いやすいのは「一台」で統一してしまうこと
- 日本語は用途や形状で助数詞を変える文化的背景がある
- 英語では単純に table と表現する



「机の数え方」で迷ったら、まずは「一台」を基本に考えつつ、囲んで使う場合は「一卓」、脚付きに注目するときは「一脚」と覚えておくと安心です。
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