
カレンダーの数え方はご存知ですか?冊?部?
毎年手にするカレンダー。でも、いざ数えるとなると「1枚?1冊?1部?」と迷ったことはありませんか?
実はカレンダーには種類ごとに適した助数詞があり、「部」で数えるのが基本なんです。
この記事では、壁掛け・卓上・日めくりなどタイプ別の正しいカレンダーの数え方と、ビジネスシーンでのスマートな使い方まで、わかりやすく解説していきます。
1. カレンダーの正しい数え方とは
1-1. 基本は「部」で数えるのが正解
カレンダーを数えるとき、もっとも一般的で広く使われているのが「部(ぶ)」です。
たとえば印刷会社に依頼する時や、会社で配布用に用意する時は「カレンダーを100部用意してください」という言い方をします。
「部」は冊子や書類などの一まとまりを数える助数詞で、ページが複数ある印刷物全般に使われるため、カレンダーにも自然に当てはまります。
つまり、カレンダーは本来「1部」「2部」と数えるのが正解です。
1-2. 「冊」「個」なども状況で使われる


とはいえ、カレンダーの形状や状況によっては「冊」「個」といった表現が使われることもあります。
たとえば、厚みのある壁掛けカレンダーを購入する場合は「1冊」という言い方をする人も多いでしょう。
また、机に置く卓上カレンダーは物体として扱われることが多く、「1個」「1つ」と言うのが自然な場合もあります。
つまり、カレンダーの数え方は「部」が基本で、「冊」「個」は補助的に使われると覚えておくと安心です。
2. 種類別カレンダーの数え方
カレンダーには形状や使う場面によって、使い分けが必要な場合があります。
下の表に、種類別の数え方をわかりやすくまとめました。
種類 | 主な数え方 | 補足 |
---|---|---|
壁掛けカレンダー | 部、冊 | 厚みやページ数がある場合は「冊」も使われる |
卓上カレンダー | 個、部 | 机上に置くタイプは「個」でも自然 |
日めくりカレンダー | 部 | 基本は「部」、一枚ずつは「枚」とも言えるが稀 |
ノベルティ用カレンダー | 部 | 配布前提なので「部」がもっとも適切 |
デジタルカレンダー | 件、種類 | 物理的な形がないので助数詞は使わない場合も |
2-1. 壁掛けカレンダーは「部」または「冊」
壁掛けカレンダーは、毎月めくるタイプや写真入りの豪華な仕様など、冊子に近い形のものが多いため、「冊」と数える人もいます。
ただしビジネス的には「部」が主流なので、目上の人や社外のやり取りでは「部」を使うのが無難です。
2-2. 卓上や日めくりは「個」と数えることも
卓上カレンダーは紙製スタンドや木製台座に差し込むタイプなど、ひとつの“物”として扱う意識が強いため、「1個」「1つ」と数えることができます。
また日めくりカレンダーは1日1枚ずつめくりますが、全体としては「1部」として扱うのが正解です。
3. 実践で使えるカレンダー表現
3-1. 注文や印刷依頼時に使う例文
印刷会社や販促品会社などに発注する際は、「部」を使うのが最も自然で伝わりやすいです。
例文:
- 来年度の壁掛けカレンダーを300部注文したいです。
- 卓上カレンダーを200部印刷していただけますか。
- ノベルティ用カレンダーを1000部お願いしたいです。
こうした文では「冊」や「個」ではなく**「部」を使うことで、数量としての正確性とビジネス感**を出すことができます。
3-2. ビジネスメールでの自然な書き方
メールでの依頼文では、さらに丁寧にするために「ご手配」や「ご用意」といった言い回しを組み合わせます。
ビジネスメール例文:
平素よりお世話になっております。
弊社ノベルティとして使用する卓上カレンダーを500部、ご手配いただけますでしょうか。
納品希望日は○月○日を予定しております。
何卒よろしくお願いいたします。
このように書くことで、数え方も内容も自然で丁寧な印象になります。
4. よくある間違いと注意点
4-1. 「枚」で数えるのは基本的に不自然
カレンダーを「1枚、2枚」と言う人もいますが、これは1枚もののポスター型カレンダーに限られます。
月ごとにめくるタイプや冊子型には「枚」は適していません。
ビジネス文書で「カレンダーを10枚注文します」と書くと違和感や誤解を与える可能性があるので注意が必要です。
4-2. 配布数と在庫数の言い方の違い
社内でのやり取りでは、「今期はカレンダーを500部印刷し、300部を配布済みです」といった言い回しが適切です。
在庫を管理する場合も「残り200部」と言うことで冊数・個数ではなく物品としての部数であることが明確になります。
5. 関連知識とちょっとした豆知識
5-1. 英語でカレンダーを数えるときの表現
英語では「calendar」は数えられる名詞なので「one calendar, two calendars」と言います。
ただし印刷物として扱う場合は「copies(部)」という言い方をすることもあり、
**海外の印刷会社に依頼する時は「100 copies of our desk calendar」**などと伝えます。
5-2. 数え方の歴史と助数詞の成り立ち
「部」という助数詞は、もともと書物や書類をひとまとまりで数える言葉として使われていました。
明治時代以降、印刷技術が発達し、複数ページの印刷物全般(雑誌・新聞・冊子)に「部」が使われるようになった歴史があります。
この流れから、複数ページで構成されたカレンダーも自然と「部」で数えるようになったのです。
6. まとめ|カレンダーの数え方チェックリスト
最後に、正しいカレンダーの数え方を一目で確認できるようチェックリストにまとめます。
項目 | 内容 |
---|---|
基本の数え方 | 「部」 |
壁掛けカレンダー | 「部」または「冊」 |
卓上カレンダー | 「個」も可 |
日めくり・ノベルティなど | 「部」が無難 |
「枚」で数える | ポスター型以外は避ける |
ビジネスメール・印刷依頼 | 「部」を使う |
正しい「カレンダーの数え方」を知っておくと、社内外のやり取りがぐっとスムーズになります。
特にビジネスシーンでは、迷ったら「部」で数えるのが一番安心です。
来年の準備や発注のときには、ぜひこのページを参考にしてくださいね。