線香はバラなら「1本」、束ねたら「1束(ひとたば)・1把(いちわ)」。盛り合わせたお供え物は「1盛り(ひともり)」——ものの形と状態で使い分けます。
お墓参りのたびに「線香って何本が1束?」「お供えのりんごはいくつで数える?」と迷っていたのですが、調べてみると線香ひとつに「本・束・把・箱」と4つの単位がありました。お彼岸の準備にそのまま使えるよう、お墓まわりの数え方をまとめて整理します。
この記事では、
- 線香の数え方(本・束・把・箱)と読み方
- ろうそく・お供え物(供物)の数え方
- お墓まわりで使う「基」「輪」「束」との使い分け
の3点を整理して解説します。
線香は「1本」——束ねたら「1束」「1把」
線香の数え方は、状態によって4つに分かれます。
「ばらばらの線香は「本」、束ねると「把」「束」で数えます」(数え方単位辞典「せんこう【線香】」、2026年10月31日確認)。
- お墓参りで線香を3本立てる
- 線香を1束(ひとたば)持参する
- お供え用の線香を1把(いちわ)そえる
- 線香を1箱買って家に置く
三省堂「大辞林」の助数詞一覧でも「線香=一本、束ねたもの=一束(たば)・一把(わ)」と明記されています(三省堂『大辞林』言葉の世界 助数詞、2026年10月31日確認)。jitenon国語辞典も「本・束・把」の3つを上げています(jitenon国語辞典「線香」、2026年10月31日確認)。
- 本(ほん):1本ずつの線香——墓前で火をつけるときの単位
- 束(たば)・把(わ):紙で巻くなど束ねたもの——手土産・御供えの単位
- 箱(はこ):箱入りの商品——買い物のときの単位
束ね方の違いを「束」と「把」で分けると、手土産に持っていく1把と、家で使う残りの束、という言い分けもできます。
ろうそくは「1本」——正式には「1丁(挺)」
ろうそくは日常では「1本」ですが、正式な助数詞は「挺(てい)=丁」です。「ろうそく:一挺[一丁](ちょう)、一本、一束(そく)[百本]、一対」と整理されています(便利手帳「ものの数え方・助数詞」、2026年10月31日確認)。文化財の世界では「一挺」が使われます。
- 仏壇にろうそくを2本立てる
- 左右で1組になるろうそくは「1対」とも
- ろうそく100本で「1束(いっそく)」と数えることもある
お供え物は「1盛り」——盛り合わせた御供
神仏や故人に捧げる品を「供物(くもつ)」と言いますが、盛り合わせたものは「盛り(もり)」で数えます(数え方単位辞典「くもつ【供物】」、2026年10月31日確認)。
- 供物を1盛り(ひともり)供える
- 盛り合わせの果物籠を2盛りそなえる
- 単品なら「りんごを3個お供えする」
盛り合わせ=「盛り」——見た目の形がそのまま単位になっているのが、お供えものらしいところです。
お墓まわりで数えるもの——「基」と「束」
お墓参りでは、線香やお供えとあわせて、これらの数え方もセットで覚えておくと文章で書くときに迷いません。
- 墓石・お墓は「1基(いっき)」——「基」は石を積んで築いたものの単位です(お墓の数え方|基・区画・本の違い)
- 供える花は「1輪・1本・1束」——切り花なら「本」、まとめてそえるなら「1束」です(花の数え方|一輪・一本・一束の使い分け)
- 家のお墓は1基——お彼岸に家族で参る
- お供えの花を1束、線香を1束そえて墓前に
シーン別の使い分け
| 数えたいもの | 助数詞 | 実際の言い方の例 |
|---|---|---|
| 線香(バラ) | 本 | 線香を3本立てる |
| 線香(束ねたもの) | 束・把 | 線香を1束持参する |
| 線香(箱入り) | 箱 | 線香を1箱買う |
| ろうそく | 本・丁 | ろうそくを2本立てる |
| 供物の盛り合わせ | 盛り | 供物を1盛り供える |
| 果物 | 個 | りんごを3個そなえる |
| 墓石・お墓 | 基 | お墓を1基建てる |
| 供える花 | 輪・本・束 | 花を1束そえる |
そのまま使える例文集
会話で
- 「線香は3本立てるよ。あと1束、お供えようを買っていこう」
- 「ろうそくは仏壇に1対そろっているか見てくるね」
- 「果物は3個、盛り合わせて1盛りにしようか」
文章で(案内・お礼)
- 「お彼岸の墓参りに、線香1束と果物を1盛り、お供えしてまいりました」
- 「供物1盛りをそえて、故人を偲びました」
英語で
- three sticks of incense(線香3本)
- a bundle of incense(線香1束)
- a fruit basket as an offering(供物の果物籠1つ)
よくある質問(検索で多い疑問)
- 線香は「1本」?「1束」?
-
バラなら「本」、束ねたら「束・把」です。大辞林でも「線香=一本、束ねたもの=一束・一把」と明記されています(三省堂『大辞林』)。
- 「把」の読み方は?
-
「いちわ」です。線香のように細いものをまとめて数える助数詞で、大辞林の助数詞一覧にも「一束(たば)・一把(わ)」と並記されています。
- お供え物は「1個」でいい?
-
単品の果物なら「1個」、盛り合わせにした供物なら「1盛り」です(数え方単位辞典「供物」)。
- ろうそくは「1丁」と聞きますが?
-
正式な助数詞は「挺(丁)」で、文化財などの世界で使われます。日常では「本」で数えて問題ありません(便利手帳)。
- お墓は何で数える?
-
墓石は「基」です。「基」は石を積んで築いたものを数える単位で、お墓の数え方の基本になります(お墓の数え方)。
- 線香を立てる本数に決まりは?
-
宗派や菩提寺の方針によって異なります。数え方の話とは別の作法になるため、迷ったときは菩提寺に確認するのが確実です。
比較表(保存版)
| 助数詞 | 使う対象 | ポイント |
|---|---|---|
| 本 | バラの線香・ろうそく | 細長いものの基本 |
| 束・把(わ) | 束ねた線香 | 手土産・御供えの単位 |
| 箱 | 箱入りの線香 | 買い物の単位 |
| 丁(挺) | ろうそく(正式) | 文化財などでは「一挺」 |
| 盛り | 供物の盛り合わせ | 「1盛り」でお供えする |
| 基 | 墓石・お墓 | 石を積んだもの |
| 輪・束 | 供える花 | 1輪・1本・1束 |
まとめ:お供えの数え方チェックリスト
- 線香はバラなら「本」、束ねたら「束・把」、商品は「箱」
- 読みは「1本(いっぽん)」「1束(ひとたば)」「1把(いちわ)」
- ろうそくは「本」、正式には「挺(丁)」、左右なら「1対」
- 供物の盛り合わせは「1盛り」、単品の果物は「1個」
- 墓石は「1基」、供える花は「1輪・1本・1束」
- 線香の本数の作法は宗派によるので、迷えば菩提寺に確認
参考文献
- 数え方単位辞典《公式》「せんこう【線香】の数え方」(2026年10月31日参照)
- 三省堂『大辞林』言葉の世界 助数詞(2026年10月31日参照)
- jitenon国語辞典「線香(せんこう)」の意味・数え方(2026年10月31日参照)
- 数え方単位辞典《公式》「くもつ【供物】の数え方」(2026年10月31日参照)
- 便利手帳「ものの数え方・助数詞=ら行 ろうそく」(2026年10月31日参照)
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