門松は「1対(いっつい)」(「1門」「1揃い」も)で数え、しめ縄・しめ飾りは「1本」です。門松の中の竹は「3本」——飾り全体は「対」、細い部品は「本」と、2つの助数詞が入り混わるのが正月飾りです。
祖父の家では門松を「門松1本」と呼んでいましたが、玄関の左右に置く一揃いは「1対」——同じものを別の単位で呼んでいて、どちらも間違いではない、というのがこの記事を書いたきっかけでした。
この記事では、
- 門松の数え方(対・門・揃い・本)と、なぜ2つの単位があるのか
- しめ縄・しめ飾りの数え方と両者の違い
- 飾る時期・片付ける時期のルールとFAQ
の3点を整理して解説します。
門松は「1対」——2つでひとそろいの飾り
松飾り2本で「ひと門(かど)」「1対(いっつい)」「ひと揃い(ひとそろい)」と数えます。数え方単位辞典は門松を「新年を祝って家の門口などにたてる一対または一本の松」と定義しています(数え方単位辞典「かどまつ【門松】」、2026年10月31日確認)。jitenon国語辞典でも「門(一門)」「対(一対)」「揃い(一揃い)」が挙げられています(jitenon国語辞典「門松」、2026年10月31日確認)。
- 玄関に門松を1対構える
- 松飾りを2本そろえて、ひと門にする
- 片方だけ飾るなら「1本」
「門」という単位が示すように、門松は家の門口(かどぐち)に向かって左右に置くもの——2つで1組が基本の形だから、「対」「門」「揃い」の3つの言い方が生まれました。
門松の中の竹は「3本」
一つの門松の中を見ると、助数詞が変わります。竹は3本立てるのが基本で、長さの比率は「7:5:3」——2で割り切れない奇数が縁起のよい数として使われています(otonanswer「お正月を彩る『門松』」、2026年10月31日確認)。
- 門松1つ=竹3本+松+藁
- 門松2つ(竹3本×2)=1対
「竹3本で門松1つ、門松2つで1対」——この入れ子構造を意識すると、どの単位で話しているのか迷わなくなります。
しめ縄・しめ飾りは「1本」
正月のしめ飾りは「本」で数えます(数え方単位辞典「しめかざり【注連飾り】」、2026年10月31日確認)。
- 神棚にしめ縄を1本張る
- 玄関にしめ飾りを2本掛ける
- しめ縄、しめ飾り、リース風の輪飾り——どれも「本」で通じる
「縄を張る」という動詞はそのままに、数えるときの単位は細長いものの「本」です。
しめ縄としめ飾りの違い
- しめ縄:縄そのもの(神棚や玄関に張る、結界の役割)
- しめ飾り:しめ縄に紙垂(しで)や浦錦、ゆずり葉などを装飾したもの
形が違っても数え方は同じ「本」なので、買い物でも「しめ飾りを2本」で通じます。
「対」で数える仲間たち——手袋と共通する考え方
「対」は、2つで1つの役割を果たすものを数える助数詞です。門松のように左右に置いて1組となる飾りのほか、手袋も「双・組・足」と2つで1組を数えます(手袋の数え方|双・組・足の使い分け)。
共通するのは「1つでは役目が完成しない」こと。門松は左右で年神様をお迎えする目印になり、手袋は両手で1組——日本語は「2つで1つ」を丁寧に数え分ける言葉なのです。
いつ飾る? いつ片付ける?
数え方とあわせて覚えておきたいのが、飾る時期のルールです。
- 飾る日:12月26日・27日・28日、あるいは30日に飾るのが一般的。29日は「二重苦(苦立て)」、31日は「一夜飾り」と呼ばれ、避けるのが伝統です(ウェザーニュース、2026年10月31日確認)
- 片付ける日:門松・しめ飾りは「松の内」が明けてから——関東は1月7日まで、関西は1月15日までと地域差があります(シモジマおもしろ倶楽部、2026年10月31日確認)
- 鏡餅は松の内と別に、1月11日の鏡開きまで飾ります(同上)
飾る時間軸がわかると、「1対の門松を28日に飾り、7日に下ろす」という言い方が自然に使えるようになります。
シーン別の使い分け
| 数えたいもの | 助数詞 | 実際の言い方の例 |
|---|---|---|
| 門松(一揃い) | 対・門・揃い | 門松を1対構える |
| 門松(片方) | 本 | 片方の門松1本 |
| 竹 | 本 | 竹3本、比率7:5:3 |
| しめ縄・しめ飾り | 本 | しめ飾りを2本掛ける |
| 鏡餅 | 重ね | 鏡餅を1重ね供える |
そのまま使える例文集
会話で
- 「門松は1対、しめ飾りは1本、鏡餅は1重ね——これで準備完了」
- 「竹は3本で、比率は7:5:3なんだって」
- 「片方だけ折れたから、1本買い足して1対に戻すよ」
文章で(準備メモ・日記)
- 「正月飾り:門松1対・しめ飾り1本を12月28日に飾り、松の内明けの1月7日に片付ける」
- 「玄関に門松1対を構え、年神様をお迎えした」
英語で
- a pair of kadomatsu decorations(門松1対)
- three bamboo stalks(竹3本)
- a sacred rope(しめ縄1本)
よくある質問(検索で多い疑問)
- 門松は「1本」?「1対」?
-
玄関の左右に置く一揃いなら「1対(ひと門・1揃い)」です。辞典でも門松は「一対または一本の松」と定義され、片方だけなら「1本」と数えます(数え方単位辞典)。
- 竹はなぜ3本なのですか?
-
3本が基本で、長さの比率は7:5:3。2で割り切れない奇数が縁起のよい数とされてきたためです(otonanswer)。
- 片方だけ折れてしまったら?
-
残った1つは「1本」。同じものを1本買い足せば再び「1対」になります。
- しめ縄としめ飾りの違いは?
-
縄そのものが「しめ縄」、紙垂や浦錦を付けて飾りにしたものが「しめ飾り」です。どちらも「本」で数えます(数え方単位辞典)。
- いつ飾るのが正しい?
-
12月中旬(事始め以降)に飾り始め、29日(二重苦)と31日(一夜飾り)を避けるのが伝統です。一般的には26〜28日、遅くとも30日に飾ります(ウェザーニュース)。
- いつ片付ける?
-
松の内が明けてから。関東は1月7日、関西は1月15日までが目安で、鏡餅は1月11日の鏡開きまで飾ります(シモジマ)。
比較表(保存版)
| 助数詞 | 使う対象 | ポイント |
|---|---|---|
| 対(つい) | 門松の一揃い | 左右2つで1組 |
| 門(かど) | 門松の一揃い | 「一軒にひと門」 |
| 揃い | 門松の一揃い | セットとして数える |
| 本 | 片方の門松・竹・しめ縄・しめ飾り | 細長いもの・1つずつ |
| 重ね | 鏡餅 | 重ねて供するもの |
まとめ:門松・しめ縄の数え方チェックリスト
- 門松の一揃いは「1対・1門・1揃い」
- 片方だけなら「1本」(辞典でも「一対または一本の松」)
- 竹は3本で比率7:5:3——「竹3本で門松1つ」の入れ子構造
- しめ縄・しめ飾りは「1本」、装飾の有無だけで数え方は同じ
- 飾るのは12月26〜28日(または30日)、29日と31日は避ける
- 片付けは松の内明け(関東1月7日・関西1月15日)
参考文献
- 数え方単位辞典《公式》「かどまつ【門松】の数え方」(2026年10月31日参照)
- jitenon国語辞典「門松(かどまつ)」の意味・数え方(2026年10月31日参照)
- 数え方単位辞典《公式》「しめかざり【注連飾り】の数え方」(2026年10月31日参照)
- otonanswer「お正月を彩る『門松』その意味や由来、正しい飾り方とは」(2026年10月31日参照)
- ウェザーニュース「正月飾りはいつ飾る?『苦立て』『一夜飾り』を避ける正しい時期」(2026年10月31日参照)
- シモジマ「お正月飾りはいつからいつまで飾るべき?飾る期間や処分方法」(2026年10月31日参照)
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